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「顎関節症」とは、口の開け閉めの際に顎関節で音がしたり、痛みを感じたり、口の開閉がしにくいなどの症状をだす口腔外科疾患です。
この「顎関節症」が原因で肩こりや頭痛などが見られることもあります。

顎関節症の発症メカニズムは不明なことが多いですが、下記のことが原因として挙げられています。
※日常生活を含めた環境因子・行動因子・宿主因子・時間的因子などの多因子が積み重なり,個体の耐性を超えた場合に発症するとされている。
日常生活を含む環境因子として,緊張する仕事,多忙な生活,対人関係の緊張などがある。
行動因子として,硬固物の咀嚼,長時間の咀嚼,楽器演奏,長時間のデスクワーク,単純作業,重量物運搬,編み物,絵画,料理,ある種のスポーツなど。
習癖として,覚醒時ブラキシズム,日中の姿勢,睡眠時の姿勢,睡眠時ブラキシズムなどもが挙げられる。
宿主因子には,咬合,顎関節形態,咀嚼筋構成組織,疼痛閾値,疼痛経験,パーソナリティ,睡眠障害などがある。
時間的因子とは,悪化・持続因子への暴露時間である。
 (引用:一般社団法人日本顎関節学会編 顎関節症治療の指針 2020 )

痛みの原因としては筋肉に由来するもの、変形性顎関節症などがありますが、最も多いとされるのは「顎関節円板障害」と呼ばれるものです。

顎関節には上顎骨と下顎骨の間に「関節円板」が存在します。
この「関節円板」は顎関節の開閉時に前後に移動するとされていますが、その際前述した様々な原因で関節円板が「前内方転位」を起こし、痛みや様々な違和感を誘発します。

ここでは、この「顎関節症」における体操療法をご紹介します。
「顎関節症」には外側翼突筋と言う筋肉が大きく関わっています。
この外側翼突筋をトレーニングするすることで症状が改善するという報告があります。

????外側翼突筋トレーニング
① 軽く切歯端が接する位置で閉口位を取らせます。この時強く噛み合わせないように注意を促します。
②下顎をまっすぐ前方に突出させます。この時、開口しないように、切歯端をすらせるように下顎を前に出すように指導します。
③下顎を最大限遠方に突出させた後、下顎前突させたまま顎関節を開口させます。
④やはり下顎前突を維持したまま閉口させます。
⑤上下の臼歯がカチッと接したところで、上下の歯を擦り合わせるようにして下顎を1の閉口位まで引き戻させます。以上の動作を3回〜8回/1セットにして一日数回行わせます。咬筋に少し疲労を感じる程度が適当です。(引用:麹町白石接骨院HP)

また、当院では上記のトレーニングに鍼治療を加え、疼痛の緩和と症状改善を目指しております。