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スポーツでの怪我


NGSA亀崎柔道会


〔左肩関節前方脱臼〕

柔道では、肩関節・膝関節・足関節・肘関節・体幹の怪我が多く発生します。

・肩関節
肩関節脱臼・肩鎖関節脱臼・鎖骨骨折などが、柔道大会の救護などでよく遭遇する外傷です。
どのお怪我も接骨院では、「急性新鮮外傷」として応急処置の対応となります。
当院では、脱臼または骨折を確認後に整復し、応急固定を行います。
もし上記のお怪我が疑われる場合、患部の安静と冷却を行い、速やかに当院にお越し下さい。
応急処置後、最寄の整形外科等へご紹介させて頂きます。

・膝関節
膝関節は技に入る際や技を掛けられ踏ん張る際などに、膝関節の靭帯損傷を起こすことがあります。
多くは内側側副靭帯損傷ですが、内側半月板損傷や前十字靭帯の合併損傷・外側側副靭帯損傷などが発生するケースもあります。
どの靭帯も膝関節の安定性に欠かせない靭帯ですが、特に前十字靭帯は急性発症後しばらくすると疼痛が無くなり、日常生活上は支障が出ないことがあります。
しかし、歩行時や階段昇降時などに膝がガクッと折れたり、不安定な感覚がある場合は前十字靭帯の断裂が疑われます。
内側側副靭帯損傷では膝が内側に入る際に不安定感や痛み、半月板損傷では荷重時の痛みや膝関節の屈伸で疼痛が出たり、屈伸時に膝がロックしてしまうこともあります。
そのような場合は早期に当院にご相談ください。
損傷部位によっては、エコー(超音波画像観察器)にて損傷状態を確認できます。

・足関節
足首の外側の靭帯ですが、俗に内反捻挫と呼ばれます。
受傷時の外力の大きさによっては靭帯断裂を起こすこともあり、受傷後は直ちに競技を中止し損傷程度を確認する必要があります。
当院では、エコー観察により損傷程度を把握し、状態によりシーネ固定やテーピング固定等を行い患部の安静を図ります。

・肘関節
肘関節では技を掛けられた際に身体を支えたり、腕ひしぎ十字固めなどにより肘関節の靭帯損傷を起こします。
また体重を腕だけで支える場合などに、成人では肘関節後方脱臼や肘周囲の骨折、小児では上腕骨顆上骨折など重篤な骨折を起こすこともあります。
受傷後は、速やかに医療機関を受診して下さい。
当院でも、骨折・脱臼が見られる場合は、整復後固定し医療機関へご紹介させて頂きます。

・体幹
柔道に限らず、体幹は非常に重要な機能を果たします。
競技歴が長くなるにつれ、様々な外傷が発生します。
技を掛けられた時などに発生する肋骨骨折や長期間の外力により、腰痛(筋筋膜性腰痛)や椎間板ヘルニア・腰椎分離症などを発生することもあります。
当院では患部に偏らず、全身評価を行うことにより患部の施術のみではなく、姿勢(アライメント)や関節の硬さ・筋肉の硬さを確認し施術させていただいております。
またInBody470(体組成計)の使用により、体幹筋肉量などを測定し客観的に評価をします。

〔スポーツ復帰・治癒までの流れ〕
どの部位の損傷に関しても、スポーツ復帰から治癒までにおよそ早くて3~4週間を要します。
その間、患部へは炎症を抑え、組織修復のための物理療法や必要に応じた固定による患部の安静をご説明致します。
また、患部以外の機能低下を防ぐため「積極的運動処方」を推奨し、患部を保護しながら全身のトレーニング等をご指導させて頂いております。